自然のもの、土にかえるもの。 自然の豊かさは人に落ち着きと優しさを与えてくれます。 私たちはその自然の素材を用い、住まいを作っています。 現在、住宅の多くはクセや傷がつきにくい新建材を用いて作られています。 メリットだけを捉えると万能に思える新建材ですが、メンテナンスフリーに見える新建材も年月を経るごとにその風合いは損なわれていきます。 反面、自然素材は特有のクセがあったり傷がつきやすいという性格がありますが、傷がついたら手直しができ、年とともに味わい深さを増していきます。 決してどちらが良いというものではありません。 それぞれの価値観と性格を深く理解し、寄り添える素材を選ぶべきだと思います。 住まいの環境により、人の感情はいかようにも育っていきます。 本来人が持つ感覚、感情を、自然を通して育んでいける住まい。 自然素材の持つ魅力とともに、豊かでおおらかな暮らしを作っていければと思います。