ひかりとかぜ

ひかりとかぜの家。

東から日が昇り、西に沈んでゆく。
朝になると麗らかなひかりが差し込み、窓をあけるとたわやかな風が入ってくる。
天然自然のごく当たり前の時間があたたかく、しあわせに感じる。

家というものを考えた時に、何か足し過ぎたり、区切ったりしなくて良いと考える。
ありのままでそこに少し加えるくらいがちょうど良い。

暮らしよさは出すものでは無く、滲み出るもの。
家があって自然があるのではない。自然の中に家があるのだ。

四季の移り変わりを楽しみ、自然のひかりかぜと共に暮らす家を考えています。

暮らしを楽しむ

暮らしを楽しむ

太陽の光を浴び、雨の恵みをうけた作物を収穫して料理する
家族で食卓をかこみ、共に食べる楽しみ
生活の中に「面白い」「楽しい」「心地よい」が詰まった感性に響く空間づくり

暮らしやすさは十人十色
その人の心地よさや楽しさを見極める為の時間を大切にしています
打合せというよりは、世間話や趣味の話、子育ての事
おしゃべりすればするほど、お互いの事がよく分かり
何気ない一言に隠された本当の気持ちが見えてきます

私達が凝り性なのか、悩み性なのか
とにかく最後の最後まで悩まないと気が済まない質なもので
これまでの施主の皆さんにも沢山の時間を一緒に話し過ごしてもらいました
あたらしい生活が何気なくちょうどいい
大好きな場所が沢山あるような家になりますように

居心地がいい場所

居心地がいい場所

子供は、家の中でとっておきの場所を見つける能力が犬猫の次に高いかもしれません
かくれんぼをするのにちょうどいい薄暗い隅っこ
退屈な雨の日に跳ね回れる屋根裏部屋の秘密基地
すべすべした階段に座って読む絵本

一人になって時間を過ごせる心地よさは
家族がひとつ屋根の下に守られているからこそ感じられるものです
それは大人だって同じ
つながりは感じられるけど、ちょっと一緒にいることがストレスな時
家族の気配を感じながら、自分だけの時間が過ごせる場所があるだけで満たされます

個室ではなく、籠れる場所
自分の大切な物が仕舞える場所
そんなひとりひとりのとっておきの居場所を作ります

まずは土地で寝てみて感じる

まずは土地で寝てみて感じる

家を建てるにあたってまず大事なことは、敷地を読むこと
それは風の流れや影のできかた、光の当たり方や視線の抜け、これらを読み解くことから設計ははじまります

しかし、これらだけだと本当の敷地の性格をいうものはわかりません
その土地のにおいや日の移り変わり、土地のまわりにはどんな方があるいているのか、いわゆる雰囲気ですね
これは敷地を読むこと以外に「感じる」ことが大事になってきます

まずはその土地で寝てみて感じる
すると、空がみえ、心が穏やかになって
よりその土地との心の距離が縮まり、会話ができるようになります
ここで寝るともっと気持ちいいよ
ここは陽がたくさんあたるから、ここで遊ぶといいよ
ここはね、隠れられるから秘密の遊び場が出来るんだ「なんてね。」

くだらないことをしているなあと笑いたくなるときもありますが
いつまでも「気持ちで家を建てる」ような作り手でありたいと思います

風景になじむ家

風景になじむ家

風景の中にしっとりとなじむ家を建てていきたい
外観は住まい手だけが満足すればよい、だけではない
独りよがりな外観デザインはしてはいけないと考える
街並みは、自然と人工物、いわゆる建築から成り立っており、木や花、道路、お店、そして家

環境をよくするためには
街並みと調和するような外観をデザインすることが私たち家をつくる者の責任
いくら調和のある街並みであっても、そこに新しく建てられた建物が著しくその環境に
そぐわないデザインであれば、これまで長い時間をかけて作られ、守られてきた雰囲気が
音をたてて崩れさっていく

建築家は環境をよくすることも悪くすることも出来てしまうのである
そこに住まう子どもたちや大人が朗らかに、楽しく散歩ができる街
花や木をみて、きれいだね。といえる街
その街に住む人達に親しまれ愛されるような
その土地に住まわしてもらうというくらいの控えめさもあるような
自然と調和し、風景になじむ、土地になじむ、黄昏時に帰りたくなるような、たたずむ家をデザインします

外を中をつなげる装置

外を中をつなげる装置

豊かさは外にあると考えます
それは光や風、春のうららかな空気や雨
窓とは、外を中をつなげる装置です
家の中にそれらの豊かさをとりこんでくれるもの

どこからでも風を呼び込むことができ、それが家の中をすーっとめぐるような
やわらかく差し込む光が白い壁にやさしい陰影をつくりだすような
庭のみどりや空のあおさを絵画の様に美しく切り取る額縁のような

ただ間取りを考えるのではなく、いかに自然という豊かさに恵まれた外を中に引き込むか
家を豊かにするのもそうでなくすのも窓のとり方ひとつでかわります
私は間取りよりも窓の配置を最優先に考えます。居心地の良い場所は窓付近にあると考えるからです

窓を多くとればよいのではなく、閉じるところは閉じ
気持ちのよいところをぽっとあけてあげる
この塩梅を大事にしていきたいです