5年後の家族の家
この住まいが完成してから、もう5年が経ちました。
子どもたちは大きくなり、それぞれの生活リズムもかわり、家のあちこちで当時とは違う時間の流れを感じます。
それでも家の空気は変わらず穏やかで、暮らしにしっくりと馴染んでいます。
冬になると薪を割り、薪ストーブを囲んで家族の時間を楽しむ。
夏には庭でプールを広げ、近所の子どもたちの笑い声が響く。
そんな風に、季節の移ろいとともに、この家もまた私たちの暮らしを包み込んでくれています。
年月とともに、生活の跡も増えました。
床には小さな傷が刻まれ、壁には子どもたちが寄りかかった痕跡が残る。
それすらも愛おしく思えるのは、この住まいが私たちの暮らしそのものを映しているからかもしれません。
家の外に広がる風景
5年前に植えた木々はすっかり根付き、この家とともに生きています。
季節ごとに違った表情を見せ、風に揺れる葉の音が心地よく響く。
春には芽吹き、夏には青々と茂り、秋には紅葉し、冬には静かに佇んでいます。
家の外観も、自然と馴染みながら少しずつ風合いを増してきました。
新築の頃の美しさとはまた違う、時間を経たからこその深みがでています。
木の扉やデッキは、陽を浴びて色が柔らかく変わり、土壁もひかりの当たり方で表情を変える。
それがまた、この家にしかない味わいになっていると感じます。
この住まいとともに、私たちの暮らしは続いていく。
5年先も、10年先も、きっとこの場所で、四季の移ろいを感じながら過ごしているのだろうな、と思います。