日々の綴りごと

好きなもの、似合うもの

家の材料は何を使うか。
例えば外壁であるとか床であるとか。
クロスはどんな柄にしようか、塗り壁のコテムラはどんなのが良いか。
好きなもの。憧れのものってありますよね。







ぼくがクライアントさんにいつも伝えていることは、
大体の人は家を35年ローンで建てるので、少なくともその間は自分にとって価値のあるものでありたい。
なぜなら、価値のあるものにお金を払いたいから。
(例え話であって本当はずっと住み継がれる家がよいと思います。)

今、好きなものを選ぶと、自身の好みの流行り廃りによってゆくゆくは飽きてしまう場合がある。
飽きて自分にとって価値のなくなったものにお金を払うのはいかがなものか?







よくこの例え話をします。
それは、「パートナーに求めるもの」です。

これはぼくが感じてきた事なのですべての方に当てはまるとは思わないのですが、

カップル間に求めるものは、自分にないもの、刺激を与えてくれる人。

次に夫婦間で求めるものは、一緒にいても自分らしくいれる人。

一概には言えないのですが、こんなところです。
家を彼らに当てはめると、もちろん旦那さん、奥さんとなります。
これからずっとこの家と暮らしていくわけですからね。
となると、家というものは自分らしくいれるものを選ぶ方が良いのではないか、と思います。

「流行りだから」だとか「インスタによく載っていてかわいいから」という基準で選ばれるのももちろん結構ですが、
ぼくは長く愛されるもの、それぞれが自分らしくいれる家を作りたいなと思います。


大事なのは、選びどころ。
ただ、似合うものばかりで固めてしまうと満足度も減るのではないか。
好きな家を建てたい。
それはごもっともです。


ですので、リフォームできるところは好きなもの。
替えがきかないもの、例えば外壁であったり床であったり。
これらはその人に似合うもの。
こんな感じでそれぞれを使い分けて判断するのもアリだと思います。









好きなもの、似合うもの。

それらをきちんと見抜けるように会話を重ねていけるようにしたいですね。