静かな一年の終わりに
冬の空気が、少しずつ深くなってきました。
現場に立つと、凛とした冷たさの中に、どこか澄んだ静けさを感じます。
雪が積もった景色は、ただそこにあるものの輪郭だけを静かに浮かび上がらせてくれるようです。
今年も多くの方と出会い、住まいについて、そして暮らしについて、ゆっくりと言葉を交わす時間をいただきました。
建築の話をしているようで、気がつけばこれまでの人生や、これからどう生きていきたいか、という話になる。
そんな時間が、とても印象に残っています。
住まいは、その人のありたい姿を映すものだと、改めて感じた一年でした。
だからこそかたちを考える前に、その人の想いや、価値観にできるだけ触れていたい。
うまく言葉にならない感覚も、会話を重ねる中で少しずつ輪郭を持ち、やがて空間として立ち上がっていく。
その過程こそが、何より大切なものだと思っています。
そうしたひとつひとつが重なり、日々の営みの中で、静かに心を整えてくれる。
そんな住まいを、これからも丁寧にかたちにしていきたいと感じています。
来年も、変わらず。
目の前の人としっかり向き合い、その人らしい暮らしを、共に探していけたらと思います。
今年も一年、本当にありがとうございました。
どうぞ、あたたかく穏やかな年末をお過ごしください。
